着替えの介助をするときのポイントとは?

介護

医療・介護関係者でない限り、大人の服を着替えさせるのは、難しいものです。

そこで今回は、着替えの介助をするときのポイントをご紹介します。全体的な注意点、姿勢による介助の方法の違いを例示していくので、ぜひ参考にしてください。

着替えの介助で注意するべきことって?

着替えの介助をする前に心得ておくべき注意点としては、以下4つが挙げられます。

衣服は着心地、動きやすさに配慮して選ぶべし

まずは衣服選びのポイントから、解説します。衣服は高齢者本人の状態や好みに合わせ、着心地や通気性の良さ、動きやすさなど快適性に配慮して選んでください。

安全、かつ快適に着替えられる環境を用意すべし

着替えをする部屋は、裸になっても寒くない25度前後の室温に設定します。冬場は、これから着る洋服も温めておきましょう。

また転倒事故を防ぐため、排泄は前もって済ませ、周辺には障害物が何もない状態にしておきます。体にかけるバスタオルも用意し、プライバシーにも配慮してくださいね。

着替えは、動作ごとに声掛けして進めるべし

何をされるのかわからず、ただ体を触られ服を脱がされたら、誰でも不安になりますよね。
実際に着替えの介助をするときは、動作ごとに「これから何をするのか」「次にどの動作を行うのか」を声掛けしてください。

衣服のシワは疾患のもとと心得よ

寝たきり、車いすなど同じ姿勢を長時間取る人の場合は、衣服のシワやたるみが褥瘡(じょくそう)、いわゆる床ずれの原因となります。できるだけ、衣服はピシッと伸ばしましょう。

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座ったまま、寝たままの状態で着替えの介助はできる?

着替えの介助は、被介護者である高齢者が座った状態でも、寝たままの状態でも可能です。

例えば、座ったままズボンを着脱したい場合。このときは、高齢者にいすに腰掛けてもらい、腰を左右に少しずつ浮かしながら、ズボンを下ろしていきます。
ひざ下までズボンを下ろせたら、足を1本ずつ抜いて脱衣は完了です。

新しいズボンを履くときは、逆の手順で少しずつズボンを上げていけば良いのです。介助者は、高齢者が自力でできないことを補助したり、体の支えになることで介助します。

次に、ベッドで寝た状態のまま上着を替えたい場合。このときは高齢者には仰向けになってもらい、まず脇の下あたりまで服をたくしあげてください。
肘を上半身に引き寄せるようにして曲げてもらい、1本ずつ袖から腕を抜きます。

両腕が抜けたら、顎がひっかからないよう襟ぐりを広げ、頭を抜いて脱衣完了です。
逆の手順で、頭・左右の腕・胴の順に新しい服を着せていけば、着衣介助もできますよ。

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半身まひや片まひの介助のポイント脱健着患って?

着替えの介助を提供する上で、知っておきたいのが「脱健着患(だっけんちゃっかん)」の考え方です。

脱健着患とは、体の一部・半分に疾患や麻痺がある場合、衣服を脱ぐときは問題のない健側から、衣服を着るときは問題のある患側から行うべき、という考え方を指します。

身体的問題を抱える高齢者が感じる、着替えによるストレスを軽減できるようにと考えだされたもので、以下のようにして提供します。

例)右の腕に麻痺や、疾患による制限がある場合

座って服を脱ぐとき
  1. 安定した場所に座ってもらい、脇の下あたりまで服をたくしあげておく
  2. 問題のない健側、左手から袖を抜き、続いて右腕も抜いていく
  3. 襟ぐりを広げ、顎がひっかからないようにして頭を抜く
座って服を着るとき
  1. 問題のある患側、右腕から袖に通し、続いて左腕を袖に通していく
  2. 服の襟ぐりを広げて頭を通し、腰の方まで服を下げていく

基本的な着替えの介助の手順とあわせて、覚えておきましょう。

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おわりに:着替えの介助成功のポイントは、適切な手順と脱健着患を知っておくこと

子どもではなく、体の動きに制限の出てきた高齢者の着替えを介助するのは、大変なものです。しかし基本的な手順と、体の一部・片側に麻痺や疾患のある人を着替えさせるときの脱健着患の考え方を知っていれば、被介護者である高齢者、介助者側双方とも少ない負担で着替えを行えるようになります。

本記事を参考に着替えの介助の適切な手順とポイントを理解し、高齢者が安全かつスムーズに着替えられるようにしてくださいね。

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