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前頭側頭型認知症の症状とは?人が変わったみたいになるって本当?

認知症

認知症にはアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などさまざまな種類があり、それぞれ症状の現れ方や特徴が異なります。
今回は認知症のうち「前頭側頭型認知症」について、特徴的な症状や発症メカニズム、治療方法やケアのポイントなどをまとめてご紹介します。

前頭側頭型認知症の特徴とは?

前頭側頭型(ぜんとうそくとうがた)認知症とは、脳の内部にある前頭葉・側頭葉の神経細胞が少しずつ壊れて行くことに伴って発症する認知症の一種です。
ただし、なぜ前頭葉や側頭葉の神経細胞が壊され減少していくのか、その原因ははっきりとは解明されていません。

別名「ピック病」とも呼ばれ、発症すると記憶や幻視などの症状よりも性格に変化が生じるという点において、他の認知症とは大きな違いが見られます。
また、他の認知症に比べて70歳までの若年のうちに発症しやすいのも特徴です。

統計から、前頭側頭型認知症患者のほとんどが70歳までに発症しているため、アルツハイマー型血管性と並び日本の三大若年性認知症だとされています。

関連記事:若年性認知症の特徴と早期発見のために気をつけることとは?

前頭側頭型認知症の症状が起こるメカニズムって?

前頭側頭型認知症によって現れる代表的な症状としては、以下が挙げられます。

前頭側頭型認知症の症状の具体例
  • ちょっとしたことで物事への集中力を欠き、関係ない行動をとるようになる
  • 社会生活のルールを無視したような、周囲の状況に配慮しない行動をとってしまう
  • 自分から進んで行動することが困難になり、ただ時間を過ごすようになってしまう
  • 周囲の人に対する配慮ができなくなり、人が変わったような言動が見られるようになる

このような特徴的な症状が現れるのは、前頭側頭型認知症が、脳のなかでも前頭葉・側頭葉の神経細胞の破損や萎縮によって引き起こされる認知症であるためです。

通常、前頭葉は外部から脳に収集したさまざまな情報の整理・処理や、人間が社会的規範を守って円滑に社会生活を送るための言動の統制を行っています。前頭側頭型認知症によって前頭葉が破損・委縮してしまうと、人が変わったように性格が変化したり、ところかまわず常識に反した言動をとるようになってしまうのです。

なお、前頭葉のどの領域が破損・委縮したかによって損なわれる機能も変わってくるため、認知症症状も言語や行動、情緒などの各方面にさまざまな症状として現れてきます。

前頭側頭型認知症の治療方法とケアのポイントって?

前頭側頭型認知症の進行を止めたり、症状改善や根本原因を有効的に治療する方法は、現時点で開発されていません。
このため、治療は前頭側頭型認知症による症状を緩和するために、向精神薬などの投薬で対症療法をしていくしか方法がないというのが現状です。

なお前頭側頭型認知症は、50~60代の若年での発症が多く、本人に認知症の自覚がないまま進行していくケースも多いため、周囲の対応が難しい認知症でもあります。
まだまだ若くて体力のある患者が、罪の意識も悪意もないまま社会的規範にそぐわない言動を繰り返すのを見るのは、本来の患者を知る周囲の人にとって多大な負担ともなります。

自身や家族だけで前頭側頭型認知症患者の介護を抱え込むと、適切な対処がわからないまま衝突し、介護する側が心身を壊しかねません。前頭側頭型認知症患者を介護・ケアするときは、自分達だけで抱え込まず、同じ境遇の人との意見交換の機会や、医師や地域の福祉サービスを積極的に利用してください。

一緒に介護する仲間や、専門家などたくさんの人の力を借り、うまく連携しながら前頭側頭型認知症をケアしていきましょう。

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おわりに:前頭側頭型認知症は、物忘れよりも普段の言動や社会生活に症状が現れる認知症

脳の前頭葉と側頭葉が少しずつ破損・委縮していく前頭側頭型認知症は、50~60代の若年での発症も多い認知症です。症状として物忘れではなく、情緒や感情起伏の変化、自発性の低下、社会的規範にそぐわない言動などが現れるのが特徴的です。このため発症すると人が変わったようになり、家族をはじめ周囲の人が多いに困惑させます。身近な人だけでは介護ケアが難しいため、専門家の力を積極的に借りてサポートしましょう。

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