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血管性認知症の症状はどんなふうに進行していくの?

認知症

認知症にはアルツハイマー型やレビー小体型など、原因や症状の特徴によりいくつかの種類に分けられますが、そのなかの1つに「血管性認知症」があります。
今回は血管性認知症の原因と特徴、代表的な症状と進行による変化などについて、理解していきましょう。

血管性認知症の原因と特徴とは?

血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの発作や脳血管の異常により、一時的に血液の流れが悪くなることで脳の一部機能が損なわれて発症する認知症のことです。医療が進歩した近年では減少傾向にありますが、大きな発作以外にも本人が無自覚のまま起こる無症候性脳梗塞を発症することもあるため、まだまだ発症例は少なくありません。

認知症患者全体で見ると、およそ1/4がこの血管性認知症であるとされ、アルツハイマー型認知症との混合型も多いといわれています。

他の認知症とは違い、梗塞などによる脳の血行不良と発症原因がはっきりしていること、また脳の損傷個所により症状のムラが大きい点が血管性認知症の特徴です。

血管性認知症の症状はどう進んでいくの?

血管性認知症は、時間の経過とともになだらかに進行していく他の認知症とは異なり、発症後発作を繰り返すたびに、段階的に症状が重くなっていきます。また、通常の認知症症状と同じような物忘れなどに加えて、損傷した脳の部位によって知的・身体的にさまざまな症状が併発sするのも特徴といえるでしょう。

以下からは、初期と中期以降の2つの進行度合い別に、血管性認知症の進み方と症状についてご紹介しますので、参考にしてください。

血管性認知症の症状:初期

脳梗塞や脳出血などの治療が一段落したころ、以下のような初期症状が、日常生活の小さな困難として少しずつ現れてきます。
ただしこの段階では、本人も周囲も認知症症状だと気づけないケースが多いです。

  • 治療で運動機能が回復し、異常なしとされているにもかかわらず衣服の着脱など、簡単な日常動作ができない「失行」
  • 視覚や聴覚は正常なのに、見えるもの・聞こえる音を適切に認識できない「失認」
  • 視覚や聴覚に異常はないが、文字の読み書きができない、聞こえている話を理解できない、話していることに意味が伴わないなどの症状が起こる「失語」
  • その他、体の動き方や感覚に異常が出る「運動障害」や「感覚障害」

血管性認知症の症状・中期以降

再び脳梗塞や脳出血の発作が起きたり、1回目の発作による運動麻痺などの後遺症から来る転倒などで再び脳の血流が滞ると、血管性認知症はグッと進行します
中期以降になると、初期の知的・身体的症状のいくつかを併発するようになります。

ただし、高齢者の場合は小さな発作を本人も気づかないうちに繰り返し、他の認知症と同じように少しずつ症状が進行する経過をたどるケースもあります。

おわりに:血管性認知症の症状は、発作の度に階段状に進行していく

認知症のうち血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの発作により、脳の一部が血行不良により損傷を受けることで発症する認知症です。他の認知症に比べ発症原因がはっきりしていて、時間の経過ではなく発作の度に段階的に症状が進行・悪化していくという特徴があります。

このため、本人の年齢や発症歴にかかわらず進行してしまいます。進行・悪化を防ぐには、いかに発作や転倒を防げるかがカギになります。

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