認知症の予防対策にはどんなゲームやパズルが役に立つの?

認知症

認知症は、高齢者の4人に1人が発症すると言われている症状で、疾患ではありませんが、誰にとっても身近な問題です。認知症にはさまざまな研究が行われていますが、発症してしまったら完治させることができないため、まず発症しないよう予防することが大切です。

認知症の予防のためには、どんなことをすれば良いのでしょうか?とくに、昨今ではゲームやパズルが有効とされていますが、どんなものが良いのでしょうか?

認知症を防ぐには脳の機能がポイント!

脳には、大脳・小脳・脳幹という3つの部分があり、中でも大脳は物事を考えたり決めたりする重要な役割を持っています。そのため、大きく分けて以下の4つの部分に分かれていて、部分ごとに役割が異なります。

前頭葉
  • 物事を考える・計画する・判断する・想像する・注意する・行動を抑制する
  • 感情をコントロールする・コミュニケーションをはかるなど
側頭葉
  • 聞く(聴覚)・言葉を理解する・視覚から得た情報を認識するなど
頭頂葉
  • 知覚を感じる・運動する・読む・書く・話す・計算する
  • 後頭葉や側頭葉からの情報を統合するなど
後頭葉
  • 見る(視覚)・視覚から得た情報を認識するなど

例えば、道を歩いていて、曲がり角が見え、トラックが走っている音がしたとしましょう。すると、実際にはトラックが見えていなくても、私たちの脳は曲がり角の先からトラックが近づいてきていることを認識できます。そのため「このまま進むとトラックに轢かれてしまうかもしれなくて危険だから、曲がり角の手前で止まろう」となります。

このように、脳はさまざまな器官から受けた情報(知覚)を統合し、判断し、体を動かすことを瞬時に行っています。しかし、認知症の人ではこの大脳のいずれかの部位、または複数の部位が萎縮して働かなくなってしまうため、認知機能に障害が生じると考えられています。

脳は、要求されればされるほどどんどん働けますが、要求されないといくらでもサボってしまい、働かなくなってしまいます。脳が一生懸命働くためには、脳細胞は大量のエネルギーを消費します。この多量のエネルギーの供給源は血液中の酸素とブドウ糖で、これを使って脳細胞は自分が活動するためのエネルギーを生み出すのです。

つまり、脳が常に一生懸命働いていれば、脳には常に新鮮な血液が十分流れてくるので、脳を若々しい状態に保つことができます。脳を一生懸命働かせる状況とは、例えば、ある程度ストレスがかかる環境にいて、責任あるポストについている会社役員や経営者、政治家などが当てはまります。失敗しないよう、損をしないよう、脳は細かく気を配り、状況を把握しながらも迅速に判断を下すというフル回転の働きをしているのです。

ですから、会社経営者や元気な政治家などの多くが70〜80歳を超えても若々しく見えるのです。見かけが若々しい人は、脳も若々しく保たれている場合が多いです。しかし、そうした脳をフル回転させる環境にいた人が、引退して突然何のストレスも責任もなくなり、尋ねて来る人もほとんどいない、という状況に置かれると、数ヶ月〜数年で認知症を発症することがあります。これは、脳の機能を一気に使わなくなってしまったからなのです。

そこまで激しい環境の変化でなくても、定年までばりばり働いていた人が、定年を過ぎて会社勤めをやめ、趣味もなくただ寝ながら過ごしてしまうような状況に陥ると、ほどなく認知症を発症してしまうことは珍しくありません。ですから、できる限り脳にいろいろなストレスや緊張感を与えて刺激し、脳が働き続けられるようにしていきましょう

脳の機能を保つにはどんな対策がおすすめ?

脳の機能を保つためには、脳を活性化するための習慣づくりが大切です。まだ認知症の症状が見られない場合は、以下のような行動がおすすめです。

パズル
  • パズルは色の識別や図形の認識、記憶といったさまざまな能力を使う
新しいことを行う
  • 今までやったことがないことを行うと、脳が活発に働く
  • 日曜大工や英会話、パソコンなど、新しい趣味を見つけると良い
読み書きをする
  • 何かを見ながら書いたり、声に出して読んだりすることは脳のトレーニングになる
  • 新聞を音読したり、短い文章を書き写したり、日記をつけたりする

既に認知症の症状が出ている人は、以下のようなトレーニングに取り組むと良いでしょう。

塗り絵や折り紙をする
  • どんな風に色を塗るか考えながら塗ると、脳の刺激になる
  • 折り紙も手先を使うため、脳の良いトレーニングになる
昔のことを思い出す
  • 昔の思い出話をすると、脳が刺激されて精神が安定すると言われている
  • 写真があれば、それを見ながら話すとさらに効果的
囲碁や将棋
  • 囲碁・将棋・麻雀といったゲームのルールを知っている人は、それをするのも良い
  • 対戦相手がいるゲームをすると、脳に刺激が与えられる
  • 輪投げなど、大勢で行えるゲームもおすすめ

認知症を防ぐため、また進行を予防するためには、脳を刺激することが大切です。新しいことをしたり、手先を使ったり、読み書きをしたりすると脳が刺激されます。誰かとゲームで対戦したり、思い出を話したりすることも効果的です。ぜひ、積極的にやっていきましょう。

ルービックキューブ®︎が認知症の予防に役立つって本当?

また、ルービックキューブ®︎というパズルゲームも、認知症の予防に役立つと言われています。立方体の6面がそれぞれ9分割されていて、それぞれの小さな面に色がついているおもちゃです。9分割された面を動かし、6面全部の色を揃えられたらゴールというもので、かつて大流行したときには6面が完成するまでの時間を競ったり、天才少年少女が登場したりと大ブームでした。

ルービックキューブ®︎は、立体的なものを手で触って動かすという動作を行うことで、さまざまな認知機能を駆使します。そのため、脳に良い刺激を与え、活性化させられるのです。しかも、面を揃えることで達成感も得られます。

しかし、やってみるとわかるのですが、6面全ての色を揃えるのはなかなか難しいものです。そこで、1面を9分割した標準的なルービックキューブ®︎ではなく、少し簡単にした4分割版のルービックキューブ®︎を使うところからスタートすると良いでしょう。4分割のルービックキューブ®︎を難なく揃えられるようになったら、9分割のルービックキューブ®︎に進んで行くのがおすすめです。

おわりに:認知症の予防対策には、脳を刺激することを習慣にしよう

認知症を予防するためには、脳を刺激することが大切です。脳は、刺激すればするほどどんどん働けますが、怠けるとどこまでも怠けられてしまいます。そのため、脳を刺激してどんどん脳に新鮮な血流を流し、脳を若々しく保ちましょう。

脳を刺激するためには、新しいことをしたり、手先を動かしたりするゲームやパズルが効果的です。かつて大流行したルービックキューブ®︎などもおすすめですので、ぜひやってみましょう。

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