認知症カフェでは、どんなサポートをしてくれるの?

認知症

認知症を発症して引きこもりがちになると、自宅で介護する家族の負担が大きくなります。
そんな認知症患者と家族にとって、有益な施設の1つが認知症カフェです。

今回は認知症カフェがどんなところなのか、利用することで認知症患者とその家族にどのようなメリットがあるのか、探し方とあわせて解説します。

認知症カフェってどんなところ?

認知症カフェは、厚生労働省が2015年に策定した「新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)」の一環として、近年広がりを見せている施設です。
NPO法人や自治体、社会福祉法人、医療機関、個人などさまざまな媒体が介護施設や医療施設の一角、商店街の空き店舗や個人宅などで開設しています。

認知症カフェでは主催者の意向により、訪れた認知症患者やその家族、地域住民に対して以下のようなサービスを提供しています。

  • 一般的なカフェのように、飲食やおしゃべりなど自由に時間を過ごせる空間の提供
  • 介護や医療の専門職の人や経験者による、認知症に関する相談会や勉強会の開催
  • 歌や工作など、認知症患者向けのプログラムに沿ったアクティビティの提供
  • 食器を洗う、飲み物を提供するなど、認知症患者が働ける場所の提供  など

営業形態もさまざまで、常時無料で開放しているところもあれば、月に数回営業の予約制で数百円~数千円程度の参加費を設定しているところもあります。

2014年度の厚生労働省の調査では、全国で655もの認知症カフェが確認されているのです。

認知症カフェにはどんなメリットがあるの?

新オレンジプランにより認知症カフェは、認知症患者が住み慣れた環境で自立して暮らしていくことを目的として運営されています。

認知症カフェを利用することで、認知症患者本人とその家族が得られるメリットとしては、それぞれ以下が挙げられるでしょう。

認知症患者にとっての、認知症カフェ利用のメリット
  • 自発的に時間を使い、楽しむという体験ができる
  • スタッフや他の客と一緒に過ごすことで、楽しさを感じられる
  • おいしいものを飲食することで、笑顔になれる
  • 飲み物の提供などを通して、役割と居場所を得られる
  • 出かけられる目的や場所ができることで、引きこもり防止に役立つ など
介護する家族にとっての、認知症カフェ利用のメリット
  • 自宅での認知症介護の息抜きとなる時間と場所ができる
  • 介護経験者や専門職の人と知り合い、相談できるきっかけとなる
  • 家族の認知症の状態や進行度合いを、周囲に理解してもらいやすくなる
  • 社会とのかかわりができ、安心感を得られる  など

上記以外にも、地域住民が認知症について正しく理解したり、自治体や介護・医療の専門職の人が、認知症介護の実情を把握するきっかけにもつながります。

認知症カフェはどうやって探せばいい?

先述した通り、認知症カフェは自治体や介護・医療施設、NPO法人、個人など、さまざまなところが運営しています。

ただ、いずれの認知症カフェも原則、在籍する市区町村に届け出をしているので、近隣の認知症カフェの情報はお住まいの市区町村に問い合わせれば確認できます。
まずは自治体のホームページ、または地域包括支援センターへ問い合わせてみましょう

なお、利用にあたり事前予約が必要かどうかや、費用が発生するかどうかは運営媒体の方針によって異なります。気になる認知症カフェを見つけたら、利用条件や営業日時などについて、必ず事前に電泡確認してください。

おわりに:認知症カフェには、患者・家族に社会との触れ合いや息抜きできる時間と空間が提供される

認知症患者とその家族をはじめ、地域住民や医療・介護専門職の人が集う認知症カフェは、2015年以降広がりを見せている施設です。認知症患者が、発症後も住み慣れた地域で自分らしく暮らせる環境を実現することを目的に、各自治体や医療・介護施設、NPO法人、個人などが運営しています。患者本人には役割や楽しみを提供して外出の目的を、家族には息抜きとなる時間・場所を提供するかたちで、認知症介護をサポートしてくれます。

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