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認知症のターミナルケアは、自宅と病院どっちで受けた方がいい?

認知症

認知症が進行すると、思考する力も体力も低下していき、最終的には寝たきりの状態になってゆっくりと死に向かっていきます。

今回は、認知症の終末期におけるターミナルケアについて、病院と自宅どちらで受けさせるべきなのか、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

ターミナルケアとは?

ターミナルケアとは、日本語で「終末期医療」「終末期看護」と訳される言葉で、余命わずかな人の生活をより良いものにするための行為の総称です。この言葉には病気そのものを治療したり、延命するための医療行為という意味合いは含まれていません。

あくまで患者の心身の苦痛を軽減し、穏やかな最期を迎えさせることを目的におこなわれる医療行為のことです。
一般的に認知症の場合は、症状が進行して寝たきりとなり、介助があっても食事が困難になったタイミングでターミナルケアの開始が検討されます。

自宅と病院、どちらでターミナルケアを受けた方がいい?

寝たきりとなり、認知症による死期が近づいてきた場合、自宅か病院・施設のどちらでターミナルケアを受けさせるべきなのでしょうか。
自宅と病院・施設、それぞれでターミナルケアを受ける場合のメリット・デメリットについて、以下にまとめて見ていきましょう。

認知症患者が、自宅でターミナルケアを受ける場合

メリット
  • 患者が住み慣れた環境で、家族に見守られながら最期を迎えられる
  • 病院や施設を利用する場合に比べ、経済的負担が少なくて済む
  • 家族にとっても、病院や施設での患者の待遇への心配がいらない
デメリット
  • 食事や排泄、寝返りなど24時間体制の介護が必要で、家族の負担が大きい
  • 24時間体制の介護のため、家族に転職や退職、引っ越しの必要が出ることもある
  • 容体が急変した場合に、すぐ医師や看護師などの診察を受けられない

認知症患者が、病院または施設でターミナルケアを受ける場合

メリット
  • 医師や介護士など、専門家が24時間常駐する環境で介護を任せられる
  • 家族は患者の精神面のケアに集中できるため、自宅に比べ負担が少ない
  • 病院や施設職員と話す機会ができるため、孤独や社会からの隔絶を感じにくくなる
デメリット
  • 自宅に比べると自由度が低いため、患者にとって良い環境を家族が作りにくい
  • 面会時間が限られているため、家族が顔を見に行ける時間帯に制限が出てくる
  • ターミナルケアにかかる期間によっては、経済的負担が大きくなる可能性がある

自宅と病院・施設でのターミナルケア、認知症患者とその家族にとって、どちらを取ってもメリット・デメリットの両方があります。

どんな人にも最期のときは必ずやってきますから、それぞれの特徴や違いを理きちんと解したうえで、患者本人と家族が納得できるかたちを選んでくださいね。

おわりに:認知症になったら、ターミナルケアについて確認しておこう

認知症が進行し、寝たきりになって食事が困難になると、死を迎える最期のときに向けてターミナルケアの開始が検討されます。ターミナルケアは患者がより良い最期を迎えられるよう、家族や医療関係者がケアをすることですが、自宅と病院・施設のいずれで受ける場合にもメリット・デメリットの両方があります。認知症を発症したら、できれば患者本人の意思確認ができるうちに、ターミナルケアの希望を確認しておきましょう。

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