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高齢者にとって生きがいが大切な理由とは?

老後の不安・悩み

日々何の目的もなく生きていくのはどんな年代の人でも辛いですから、生きていくために人は何らかの「生きがい」を求めます。それが仕事でも趣味でも子育てでも、その人にとって生きる力になることなら何でも良いのです。

高齢者にとってもそれは同じですが、それ以上に高齢者にとっては生きがいが非常に重要な意味を持ちます。高齢者が生きがいを持つメリットや、その方法について見ていきましょう。

高齢者が生きがいを持つことのメリットって?

高齢者が生きがいを持つことには、精神的な充足感や楽しさ・充実感だけではなく、身体面や健康面でも以下のようなメリットがあります。

認知症の予防になる
  • 生きがいができると、外出が増えたり人と会う機会が増えたりする
  • 他者との交流が増えれば、一人で家に閉じこもる時間が少なくなる
  • 他者と会話することは、脳の多くの部分を活発に使うため、脳の活性化につながる
  • 人と話すことはストレス解消にもなることから、高齢者にとって非常に有益
運動量が増える
  • 生きがいができて外出が増えると、歩く時間や体を動かす時間が増える
  • とくに足からの刺激は、脳にとっても体の健康にとっても良い効果が期待できる
  • 運動であることを意識すると「今日は○歩くらい歩こう」などと目標も設定しやすく、毎日の達成感や充実感にもつながる
うつ病の予防になる
  • 定年などで生活が急激に変化したり、それに伴うストレスが原因になったりして「老人性うつ」を発症することがある
  • 生きがいを持ち、充実した日々を過ごせばこの「老人性うつ」になるリスクを大幅に減らせるとされている
  • 自分の好きなことや趣味を楽しみながら、上手にストレスを解消していくことが大切

他にも、生きがいを見つけて活動量が増えることで全身の血流が良くなったり、肥満の解消につながったりと健康面でさまざまな良い効果が見込まれます。家を出て好きなことや趣味を通じ、他者と交流しながら暮らしていくことは、心身ともに健康な毎日を過ごすために大きな効果をもたらしてくれるでしょう。

高齢者が生きがいを持つために、どんなことをすればいい?

では、実際に高齢者が生きがいを持つため、見つけるためには、どんなことをすれば良いのでしょうか。もちろん、その人が何に興味を持ち、何を楽しいと思うかは年齢よりも、その人自身の価値観やこれまで生きてきた人生によるでしょう。しかし、その興味・楽しみを見つけるために以下のような行動を起こすことは、誰に対してもおすすめできます。

新しいことに挑戦する
  • 趣味やスポーツ、勉強など、興味があることは何でも挑戦してみると良い
  • 具体的には、陶芸・園芸・書道・料理・編み物などを学んだり、ゲートボールなどのスポーツを始めたりする
  • 興味の対象が見つかっていなければ、自治体が開催する講座や講演会などに参加するのがおすすめ
高齢者向けの仕事に登録する
  • 市町村が運営する「シルバー人材センター」などの場所に登録してみるのも良い
  • 自分の経験や技術を活かし、仕事をしてお客さんに喜んでもらうことで、満足感や充実感が得られる
  • 報酬も得られ、自然と体を動かすことにもなるため、健康維持にも役立つ

もし、ずっとやりたいと思っていたけれど時間が取れなくてやっていなかった、というようなことがあれば、ぜひ挑戦してみましょう。趣味を楽しんだり、軽いスポーツで体を動かしたりすることは、何歳から始めても構いません。また、高齢者向けの仕事に登録して働けば、満足感や達成感を得られるだけでなく、報酬も得られて一石二鳥と言えるでしょう。

さらに、こうした趣味や仕事を通じて人とのつながりが生まれれば、孤独感や疎外感が解消され、ストレスの解消や認知症の予防にもつながります。趣味の仲間や仕事の同僚と何気ない雑談を楽しんだり、仲良くなれば食事に行ったりすることもあるでしょう。すると、自然と生きがいを感じる機会も増えてくるはずです。

また、高齢者が大切に思うことを調べた50〜79歳1,000名を対象にしたアンケート結果によると、一般的に高齢者の生きがいとなるものは、以下のようなものが多いと言えます。

  • 旅行などの趣味…61.1%
  • パートナー…43.9%
  • 子どもや孫…43.3%

この回答からもわかるように、趣味が人に生きがいを与えてくれることはもちろんですが、パートナーや血縁者などの家族といった人とのつながりもまた、高齢者にとって大切な生きがいになっていると言えるでしょう。自由回答では「フラメンコを踊りたい」「世界中のパワースポットを回りたい」「社会貢献がしたい」など、いきいきと人生を楽しむ高齢者の姿が見えてきました。

他にも、ペットや美容を生きがいとする高齢者もいます。例えば犬との散歩を楽しむ人や、猫と一緒にのんびり暮らしを楽しむ人など、その形態はさまざまですが、ある調査によれば高齢者の6人に1人はペットを大切な存在だと感じているというデータもあり、ペットが高齢者にとってかけがえのない存在となっている例は少なくありません

また、女性の3割は美容を大切にしているという結果も出ています。身だしなみを意識することは、気持ちを引き締めるとともに、自分に自信を持つことができます。介護施設などで「化粧療法」というケアが行われているように、外見を整えることが好きな人にとっては大きなメリットがあると言えるでしょう。

生きがい探しのために、家族ができるサポートはある?

高齢者が生きがいを探すとき、なかなか自分から動くことが難しい場合は、家族がサポートしてあげるのも良いでしょう。例えば、趣味や活動に必要な準備を手伝ったり、子どもや孫と過ごす時間を増やしたりすることは、その時間こそが生きがいにもつながります。

裁縫が得意な人に、布や糸などの必要な材料を買い集めるのを手伝ったり、インターネットから注文する方法を教えたりすれば、すぐに小物を作ったり、次に作りたいものができたときに自分で検索・注文したりできるでしょう。健康面に興味がある人なら地域の健康教室を調べて伝えたり、読書が趣味の人には散歩がてら書店に連れ出してみたりするなどもおすすめです。

子どもや孫が生きがいという人には、交流の機会を増やしてあげると良いでしょう。こうしたことは高齢になればなるほど、恥ずかしさもあって素直に口に出せない人も多いのですが、子どもや孫と会うのを楽しみに待っているというのであれば、ぜひ訪問する頻度を増やしてみてはいかがでしょうか。季節に合わせた手紙やプレゼントを贈ったりするのもおすすめです。

最近では、パソコンやスマートフォン・タブレットなどのアプリを使って簡単にテレビ電話をかけることもできます。子どもや孫との交流のために電子機器の操作方法を覚えることも、高齢者にとって新しい活動の一つとなります。しかも楽しむために行うことですから、脳にとっても良い刺激になるでしょう。

おわりに:高齢者が生きがいを持つことは、精神面だけでなく身体面でも大切

高齢者が生きがいを持つことは、精神的に楽しさや充実感を得られるだけでなく、身体的にも活動量が増えて健康増進になったり、老人性うつや認知症を予防したりとたくさんのメリットがあります。

ずっとやりたかった趣味があれば、ぜひ実行してみましょう。具体的になければ、地域の人材センターに登録してみたり、子どもや孫と交流したり、ペットを飼ったりするのもおすすめです。ぜひ、自分だけの楽しい生きがいを見つけましょう。

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