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老人ホームのショートステイができるって本当?

老人ホーム

基本的には自宅で介護をしているけれども、ちょっとした息抜きや短期間の出張・旅行のために、高齢者を一時的に老人ホームに宿泊させたいという人は多いです。

今回は、そんなときに役立つショートステイ制度がどんなものか、どのような施設でなら利用できるのか、相談すべき窓口と利用上の注意点と一緒にご紹介します。

ショートステイってどんな制度?

老人ホームなど、高齢者向けの施設に数日間など短期間のみ入所し、介護を受けるこのできる制度を「ショートステイ」と言います。
ショートステイには、大きく分けて介護保険制度を利用できるもの、介護保険適用外のものの2パターンが存在します。

ショートステイのうち、介護保険制度を利用できるもの

基本的に65歳以上で要支援、要介護と認定された人のみ利用できます。
高齢者本人の状態により、日常生活に必要な介護全般を受けられる「短期入所生活介護」と、医療的な管理まで受けられる「短期入所療養介護」のどちらかを利用します。

費用は要介護度に応じた自己負担分1割でOKです。
ただし、認定されている介護度により、介護保険の適用内で利用できる日数は異なる場合があります。
安価な分、混雑もしやすいので、利用したいときは余裕を持って申し込みましょう。

ショートステイのうち、介護保険適用外のもの

要支援、要介護認定の有無やレベル、ケアプランの内容に関係なく利用できます。
自立している人から要介護度5の人まで利用できますが、利用のための条件や必要な費用は、契約する施設により大きく変わってきます。

介護保険適用のものより割高ですが、柔軟に対応してくれる傾向があるようです。
短期間のみ、高齢者を老人ホームなどの施設に宿泊させるショートステイを利用するシーンの具体例としては、以下が挙げられます。

介護者の都合によるもの
  • 介護者が、冠婚葬祭や出張、旅行のため外泊する必要が出てきたとき
  • 介護者が体調を崩し、高齢者を介護することが困難になったとき
  • 介護者が介護に疲れてしまい、休息が必要で、心身をリフレッシュさせたいとき
  • 老人ホームなどへの入居待ちをしているが、自宅での介護が難しいとき
高齢者自身の都合によるもの
  • 一人暮らしをしていて、家事などの負担を減らしたいとき
  • 一人暮らしで外出も少なく、話し相手がいなくて寂しいとき

どんな施設ならショートステイできる?

ショートステイのサービスは、以下のような施設で利用が可能です。

介護保険制度を使い、短期入所生活介護を受ける場合
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ショートステイ専門施設
介護保険制度を使い、短期入所療養介護を受ける場合
介護老人保健施設、介護療養型医療施設
介護保険制度の適用を受けない場合
有料老人ホーム

なお、ショートステイを連続して利用できる期間は原則30日まで、または介護認定の有効期間の半数までと規定されています。

ショートステイの利用はどこに相談すればいい?

ショートステイを利用したい場合は、介護保険の適用を受けたいのであれば担当のケアマネージャーへ、適用外なら有料老人ホームへ直接問い合わせをしてください。ケアマネージャーの仲介で介護保険制度の適用を受けられる施設でショートステイを利用する場合は、施設の状況確認・見積・見学を経て利用の流れとなります。

介護保険制度の適用を受けず、有料老人ホームへ直接問い合わせる場合は、施設担当者に空き状況の確認や費用見積もりをしてもらい、見学を経れば利用できます。

なおショートステイを予定する施設の見学時は、以下の項目に沿って利用者・施設スタッフ・設備をチェックし、納得して利用できるところを選んでください。

  • 利用者に楽しそう、または安心しているような表情・笑顔が見られるか
  • あいさつや指導など、スタッフ間で必要なコミュニケーションや連携が取れているか
  • 食事の際、利用者のペースを無視してスタッフが食事介助を行っていないか
  • 1人のスタッフで、何人もの利用者の食事介助を一度に進めていないか
  • レクリエーションはどのくらいの頻度で、どのような内容で行われているのか
  • 嫌がる利用者にレクリエーションを無理強いしていないか、うまく誘導しているか
  • 建物全体、個室や入浴施設などへの清掃は行き届いているか
  • 整理整頓が行き届き、転倒や骨折を起こしかねない状況がないか
  • 汚物が適切に処理されていないなどの理由で、嫌なにおいがしていないか

おわりに:必要に応じて、老人ホームのショートステイは利用できる

連続で30日まで、または介護認定期間の半分の日数までであれば、必要に応じてショートステイが利用できます。ショートステイとは、高齢者本人の状況に応じた日常生活全般への介助を受けながら、老人ホームなどの施設へ短期間入所できる制度のことです。

ただし介護保険の適用を受けたいかどうか、本人の要介護度によって、必要な費用や利用の条件は変わってきます。利用したいなら、まずはケアマネージャーに相談してみましょう。

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