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認知症になりやすい人ってどんな人?

認知症

認知症は、もの忘れや精神的に不安定な状態などが見られる、高齢者に多い病気です。
こうした認知症は加齢に伴う症状であり、誰にでも等しく起こる可能性がある疾患だと考えられてきました。
しかし、最近の研究により、認知症になりやすい人・なりにくい人がいることがわかってきています。

認知症になりやすい人・なりにくい人を知り、認知症になりにくい生活習慣や心がけを行っていきましょう。

認知症になりやすい人っているの?

近年、世界中で行われている疫学調査によれば、以下のような要素がある人は認知症になりやすいといわれています。

  • 血圧が高い
  • 過度な飲酒をする
  • 肥満
  • 運動不足
  • 魚や野菜よりも肉をよく食べる
  • 社交性がない

そのほかの要因として、教育を受けた期間が長い人ほど認知症になりにくい、ということもわかっています。
しかしこれはあくまでも割合の問題ですから、大学教授などでも認知症になる人はいます。

また、認知症は自覚症状が現れる10年以上前から、脳内でひっそりと発症し始まっていることがわかってきています。
このことから考えると、認知症予防のためには、一般的に発症者が多くなる60代に突入するよりも10年以上前、40代〜50代の頃から意識して気をつける必要があるのです。

性格によって認知症になりやすいかどうかがわかるの?

性格そのものが認知症を引き起こすわけではありませんが、認知症になりやすい性格、認知症になりにくい性格という「ある程度の傾向はある」ようです。

まずは、認知症になりにくい性格から見ていきましょう。

認知症になりにくい性格って?

アメリカ・フロリダ州立大学の研究によると、認知症の発症リスク軽減と最も強く関係していると示唆されたのは「責任感」であるという結果が報告されています。
つまり研究では、責任感が強い人は、そうでない人と比べて認知症の発症リスクが約35%低下したという結果が出たのです。さらに、「自制心」や「勤勉さ」も認知症の発症リスクを下げる要因であることがわかりました。

あくまでもこの研究をもとに考えるのであれば、ざっくりと言えば、「誠実な人」が最も認知症になりにくい、ということになりますね。責任感があり、自分をコントロールすることができ、勤勉に働くことができる、そんな人は認知症になりにくいということです。
日本人には比較的多そうなタイプの人ですから、日本ではご高齢でも元気な人が多いのかもしれません。

上記で述べた「誠実な人の行動パターン」としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 運動や食事など、認知症予防の行動を熱心にやり遂げやすい
  • 家族や周囲と良好な人間関係を築けるため、心身の健康が保ちやすい
  • 仕事や趣味で常に新しいことにチャレンジし、学び続けている
  • さまざまな仕事や役割に携わるため、普段から活動的

これらの性格がどのようなメカニズムで認知症予防に効果をもたらすのかはわかっていませんが、認知症予防は生活習慣病予防と同じように、継続が大切です。

前項でもご紹介したように、運動を続けたり、野菜や魚中心の食生活をしたり、といった対策は長く続けることで効果が得られるものです。

ちなみに、誠実な人は「責任感」や「自制心」、「勤勉さ」によって、認知症予防に必要なことを長続きさせられるため、リスクを下げられるという結果になっているのではないかという意見もあります。

認知症になりやすい性格って?

アメリカの別の研究によると、認知症になりやすい性格というのもわかっています。認知症の発症リスクに関わっているのは以下の2つの性格です。

  • 協調性のない人
  • イライラしやすい、気にしやすい人

これもざっくり言えば「社会性のない人」ということになります。最初にもご紹介したとおり、社交性がない、社会的に孤立するということは認知症の大きなリスク要因だと言われています。

社会性のない人は周囲との人間関係をうまく築けず、社会的に孤立してしまいやすいため、認知症の発症リスクが高まっているのだと考えられます。

また、気にしやすい人はストレスがたまりやすいため、ストレスの影響でうつになりやすいという傾向もあります。
ストレスは記憶を司る「海馬」という脳の一部にダメージを与えるとされており、もの忘れにつながりやすくなります
また、うつ病や抑うつ状態そのものが、認知症のリスク因子でもあります。

さらに、気にしやすい人は周囲の目を気にするあまり、外出を控えてしまいがちです。すると、自然と活動量も減り、認知症を発症しやすいリスク因子を増やしてしまうことが予想できます。

予防のためにはどんなことを意識すればいい?

では、認知症予防のためには具体的にどんなことをすればいいのでしょうか。実は、認知症の予防と生活習慣病の予防はほとんど同じで、バランスの良い食事と適度な運動が大切です。さらに、加えて趣味や生きがいなど打ち込めることを見つけ、さらに人と交流することができれば理想的でしょう。

こうした「良い習慣」を継続するためには、悪い習慣を断ち切る決意も必要です。
悪い習慣とはすなわち、初めにご紹介したリスク因子のことで、中でも「過度な飲酒」「運動不足」「野菜や魚よりも肉」という3要素はすぐにでも改善できるポイントです。
ぜひ、明日からと言わず今日からスタートしてみましょう。

また、認知症の予防は1日2日で終わるものではなく、長く継続していくことが大切です。そのために無理をしすぎないことは大切ですが、ある程度は危機感を持ち「このままではいけない」と生活の大きな変化を決意することも必要です。

おわりに:認知症になりやすいのは「社会性のない人」

非常にざっくりと言えば、認知症になりにくいのは「誠実な人」、認知症になりやすいのは「社会性のない人」と言えます。また、気にしやすくストレスをためやすい人も、記憶を司る「海馬」にダメージを受けやすいため、認知症リスクが高まります。
ただし、これらは一部の研究の結果であり、すべての人に当てはまるわけではないことは覚えておきましょう。

ただ、認知症予防のカギは生活習慣の見直しであり、継続が大切ということには変わりません。無理をする必要はありませんが、ある程度は危機感を持って認知症予防に取り組んでいきましょう。

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