価格の高い「介護ロボット」、補助金は出る?

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高齢者の排泄や入浴、歩行、移乗などを手伝う際、介護者には心身ともに負荷がかかります。そこで役立つのが「介護ロボット」ですが、ネックなのが高額な購入価格です。では、購入の際に国から補助金は出ないのでしょうか?補助金をもらえる対象や注意点、実際給付される補助額等についてお伝えしていきます。

介護ロボットを買うと、国から補助金が出る?

介護ロボットには様々な種類がありますが、機能によっては数十万円〜数百万円するのが購入価格の実情です。費用面の負担が大きいため、介護ロボットの導入をためらう介護施設も少なくありませんが、条件を満たせば国から補助金をもらえます

国の「介護ロボット導入支援事業」の一環である、「地域医療介護総合確保基金を活用した介護ロボットの導入支援」で決められた、補助金給付条件は下記の通りです。

①「介護保険施設・事業所」で導入するロボットであること
②下記の条件を満たす介護ロボットであること
移乗支援、移動支援、排泄支援、入浴支援、見守り支援などで利用する介護ロボット。

なお、介護ロボット導入による補助金制度を利用した介護保険施設・事業所は、毎年決められた期限内に都道府県の窓口に応募し、導入計画を提出する必要があります。その計画内容を判断した上で、補助金対象となるかが決定されます。

また、「地域医療介護総合確保基金」の使い方は各都道府県が決めるものなので、介護ロボットを導入支援自体が実施されない自治体も存在することに注意しておきましょう。

介護ロボットの導入でもらえる補助金はいくら?

介護ロボットの導入の際、「地域医療介護総合確保基金」でもらえる補助金の上限額は、1機器あたり30万円です(平成29年度までは10万円でしたが、平成30年度から増額されています)。

ただし、60万円未満の介護ロボットは価格に1/2をかけた額が補助金の上限額となっています。

介護ロボットの導入台数に注意を

介護ロボットの導入では、1機器あたり30万円を上限に補助が受けられますが、補助金1回を受けるには下記の限度台数があることも覚えておきましょう。

施設・居住系サービスの場合
限度台数は、利用定員数を10で割った数。
在宅系サービス
限度台数は、利用定員数を20で割った数。

家庭用の見守りロボットでも補助金はもらえる?

在宅介護をしている家族や、一人暮らしの高齢者と離れて暮らす家族が、高齢者の安否確認のために購入することがあるのが「見守りロボット」です。しかし、家庭用の見守りロボットも購入金額の相場が数十万円と高く、なかなか導入が進まないのが現状です。

現段階では一般家庭が介護ロボットを導入しても、補助金を受け取ることはできません。しかし国は在宅介護による家族の負担を減らす目的で、「介護ロボット等を活用した見守り支援機器導入促進事業」を推進すると発表しています。この制度が各市町村で導入されれば、1機器あたり最大10万円の補助金が国から市町村に渡される予定です。

おわりに:介護ロボット導入による補助金制度を活用し、介護負担を減らそう

超高齢化社会の日本では、国による介護ロボット導入支援の取り組みにより、今後介護施設や家庭に置かれるロボットの数も増えていくことが予測されます。介護施設の運営者は、スタッフの介護負担を減らすために、介護ロボットの導入や補助金の存在を予め知っておきましょう。一般家庭向けの補助金はまだ導入されていませんが、レンタルや月額制の介護ロボットもあるので、介護疲れで悩んでいる人はそちらも検討するといいかもしれません。

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