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高齢者介護でのコミュニケーションのコツとは?

介護

年齢を重ねると、認知機能や言語機能の低下から、スムーズなコミュニケーションが難しくなることがあります。

今回は、介護をするうえで知っておきたい高齢者とのコミュニケーションのコツを、コミュニケーションから期待できる効果と合わせて紹介していきます。

高齢者ケアの基本とコミュニケーションの効果

言葉やスキンシップによるコミュニケーションは、高齢者の脳に適度な刺激を与え、今ある能力を維持したり、引き出す効果があると考えられています。

また、他者から語り掛けてもらうことにより安心感や幸福感、自分がここにいても良いんだという自己肯定感を持ってもらう効果も期待できます。

人間はいくつになっても、他者とのつながりやコミュニケーションを求めてしまうもの。
このため介護者として高齢者と接するときには、まず以下2点に気を付け、個々人にあわせた方法でコミュニケーションを取るべきとされています。

高齢者とコミュニケーションを取るうえで、大切にすべき2つのこと
  • 高齢者をよく観察し、心身の変化を想像・理解するよう努める
  • 高齢者の人柄やペースを尊重し、ひとりの人間として敬意と親しみを持って対応する

こちらの考えていることや相手に抱いている気持ちは、言葉やしぐさ、肌が触れたところから必ず高齢者本人に伝わるものです。高齢者本人の人柄や意思を尊重し、ひとりの人間同士として真摯なコミュニケーションを心がけてください。

高齢者にありがちなコミュニケーションの困りごとを回避する方法とは?

高齢者は、若年者と比べるとどうしても反応が遅かったり、話しが聞き取りにくかったり、態度が頑なだったりしてスムーズにコミュニケーションが取れないことがあります。
高齢者とのコミュニケーションに困ったときは、以下を参考にこちら側の態度・接し方を改めて、トラブルを回避するようにしましょう。

まずは相手を観察し、よく聞くところから始めよう

相手がどんな人かを知らなければ、その人が何を大切に生活してきたのか、理解できません。理解できなければ、適した接し方も見えてこないでしょう。

高齢者は、加齢からくる自分の心身や周囲の変化、大切な人との死別などの度重なる喪失体験、将来への不安を強く感じていることが多いです。まずはその人の普段の様子を観察し、言葉を発したら良く聞いて、こちらとの会話を楽しみにしてもらえるよう接してみてください。

話しているうちに、その人の価値観や人柄、介護者に求める役割も見えてきます。
もし、高齢者がこちらの話をうまく聞き取れないようなら、低めの声でゆっくりと簡潔に話すようにすると良いです。

相手のプライド、ペースを一緒に大切にしてあげて

長く生きてきた分、高齢者にはそれぞれの生活ペースや価値観があります。
それはこちらから見てイライラするほど遅かったり、おかしいと思うものかもしれませんが、できるだけ尊重してあげてください。子ども扱いは禁物です。

介護や作業は、時間の許す限り高齢者を基準にしたペースで進めるべきです。
しっかり待って、話を聞いて、本人の意思や価値観に基づきやれることは自分でやってもらうようにしましょう。

ただし、身体機能は着実に衰えていますので、移動の際はさりげなく補助をして転倒を予防し、安全に配慮してあげてくださいね。

おわりに:介護中のコミュニケーションは、人間として高齢者を尊重して接するのがコツ

高齢になり介護が必要な状態になると、耳が聞こえにくくなったり、言葉が出にくくなるなどして、どうしてもスムーズなコミュニケーションが難しくなります。将来への不安や本人の価値観から、頑なに周囲とのコミュニケーションを拒絶する高齢者もいるかもしれません。介護の際に高齢者とコミュニケーションを取るときは、本人のペースや価値観を知り、ひとりの人間として尊重することを大切にしてくださいね。

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