特養の老人ホームってどんな人が入れるの?

老人ホーム

高齢者向けの介護施設・老人ホーム・介護ザービスには、デイサービスや特養など、さまざまな種類があります。

今回は高齢者向け介護施設のうち特養とは何か、その特徴や利用のメリット・デメリット、入居するための条件などをまとめて解説します。

特養ってなんのこと?

特養とは「特別養護老人ホーム」の略で、「介護老人福祉施設」とも呼ばれることのある、高齢者向けの公的な介護保険施設です。

利用する高齢者が特養で受けられるサービスとしては、以下が挙げられます。

特養で受けられる高齢者向け介護サービス
  • 入浴、排せつ、食事など日常生活に必要な介助・お世話
  • 身体や脳機能の維持・向上のための訓練、健康管理、療養上のお世話

おもに在宅での生活が困難な高齢者を利用対象とし、公的施設であるため比較的費用が安いこと、看取りにも対応しているのが大きな特徴です。

このため、民間企業や医療法人が運営している介護施設と比べ入所希望者が多く、すぐに入所できない「待機者の増加問題」の原因ともなっています。

施設形態としては、大きく「従来型」と「ユニット型」の2パターンがありますが、近年ではプライバシーへの配慮から、ユニット型施設が増えてきています。

従来型特養とは
個室ではなく、4人1部屋を基本として施設全体で入所者介護を行う施設。
ユニット型特養とは
個室を基本とし、10人程度を1ユニットとして少人数単位の入所者介護を行う施設。

なお特養のうち、入居者が可能な限り自立した日常生活を送ることを目的に定員を29名以下とした施設は「地域密着型介護老人福祉施設」と区別します。

特養の利用方法としては、入居して24時間体制で受ける以外にも、時間単位や1日単位で介護サービスを受けるショートステイや、デイサービスなどが選択できます。

特養にはどんなメリットとデメリットがあるの?

特養利用のメリット・デメリットとしては、それぞれ以下が挙げられるでしょう。

特養利用のメリット
  • 公的施設なので倒産のリスクが少なく、比較的利用にかかる費用が安い
  • 看取りに対応しているので、原則として期間の制限なく入所できる
  • 常に職員が常駐しているので、24時間体制の介護サービスを受けられる
特養利用のデメリット
  • 入所のための条件が明確に、厳しく決められている
  • 入所希望者が多いため、実際の入所まで数か月~数年かかることがある
  • 従来型の場合は個室ではないので、プライベート空間が少なくなる

特養に入居できる条件って?

特養に入居するための基本条件は、以下の通りです。

特養入居のための基本条件
  • 要介護度3以上だと認定されている、65歳以上の人
  • 上記に当たらないが、特定疾病が認められた40~64歳の要介護度3以上の人
  • 上記2点に当たらないが、特例により入居が認められた要介護度1~2の人

なお、要介護度1~2で入居が認められる特例とは、以下のようなケースです。

要介護度1~2度で特養への入居が認められる条件
  • 認知症で生活に支障をきたすような症状があり、意思疎通の困難が頻繁に見られる
  • 知的、または精神障がい等で日常生活に支障をきたし、意思疎通の困難が頻繁にある
  • 家族等による深刻な虐待が疑われ、高齢者の心身の安全・安心の確保が困難である
  • 同居家族のない単身の高齢者で、家族等の支援も期待できず生活支援が不十分である

この他にも、施設によっては「集団生活が難しい状態でないこと」「24時間の医療体制を必要としないこと」など、独自の入居条件が設けられている可能性があります。

ただし、条件を満たして入居を希望したとしても、すぐに入居できるとは限りません

施設ベッドの空き数に対し入居希望者が過多である場合は、緊急度が高いと考えられる人から順に入居するかたちとなり、待機期間が発生する可能性もあります。

実際、2017年3月の調査結果では29.5万人もの特養入居待機者が存在していた、と報告されています。

おわりに:特養の老人ホームに入る基本条件は、65歳以上で要介護3の人

特養は「特別養護老人ホーム」「介護老人福祉施設」とも呼ばれる、公的な老人介護施設です。
他の介護福祉施設に比べ料金が安いこと、24時間体制の介護と看取りにも対応しているのが特徴で、地域によっては入居待機者が出るほど人気があります。

ただし入居のための細かな条件や各施設によって異なりますし、特養への入居が必ずしも高齢者と家族によって最適とは限りません。きちんと情報を集めたうえで、入所先は慎重に決めてください。

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